携帯ショップで働いているけど、このままずっとこの仕事をしていても大丈夫なのかな…。
と不安になること、ありますよね…。
携帯ショップのこれからの将来性…。働く身としてはとても気になるところです。
わたしは10年近く携帯ショップで働いていて、携帯業界のことは概ねわかっている、つもり…です笑。
オンライン販売の普及や、5Gの普及で携帯業界の変化を身をもって実感している人が多いと思います。
今回は、そんな携帯業界の将来性をいろんな資料をもとに考察したいと思います!!
現在携帯ショップで働いている人はもちろん、これから携帯ショップで働こうと思っている人にも役立つ内容にしたいと思うので、ぜひ最後までお付き合いくださいね☆
- 現在携帯ショップで働いていて将来が不安な人
- これから携帯ショップで働く予定の人
【結論】携帯ショップに仕事に将来性はあるのか【今のままだと厳しい】

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現状はキャリアのいいなり…
今では多くの人が知ってることかもしれませんが…。
全国にある携帯ショップはドコモやauが直接運営しているわけじゃありません。
キャリアと代理店契約っていうのを結んだ「販売代理店」っていうキャリアとは別の会社が運営しています。
簡単に言うと、フランチャイズみたいなものです。
個人経営のセブンイレブンのオーナーが、セブンイレブンの社員じゃない、みたいなのと似てますね。
んで、この「販売代理店」が、会社を経営していくためには当然運営資金がいるわけなんですが、この運営資金を得るためには
キャリアが設定した「販売代理店施策」っていう、「こういう商品をこれだけ売ったらこれだけお金払うよ」っていう販売ノルマみたいなものがあって
この「販売代理店施策」の販売ノルマをクリアしないとお金がもらえないっていう仕組みになってます。
代理店は運営資金がないと社員にお給料も払えないし、経営が難しいので、
市場環境や客層を無視した無理なノルマでも達成しようとして、無理な販売につながることもあります。
代理店独自で自社の商品やサービスを販売することもキャリアから規制されているので
まさにキャリアの言いなりになるしかお金を稼ぐ方法が無い、っていうのが現状です^^;
地方のショップでは、この「代理店施策」のノルマを達成できず、閉店する店舗や他の代理店に経営委託するお店もあります。
実際、全国の携帯ショップは2019年以降、減少しているんです…。
オンライン販売の普及で集客が減る
2020年6月のMCAの調査と、2021年のショーケースの調査によると、「スマホ購入者のオンラインショップの利用率」は、
2021年6月時点で11.9%、2021年3月時点で32.9%と1年以内に2割も伸びていたんです^^;
参考:MCA「キャリア公式オンラインショップ消費実態調査2020上期」
参考:Bitwave
お客さんの中には「携帯ショップがないと困る!!」っていう人もまだまだいると思いますが、オンラインショップにはこんなメリットもあります。
- 事務手数料無料
- いつでもどこでも24時間手続き可能
- 時間がかからない
- オンラインショップ利用のサポートもある
コロナの感染リスクもあるし、仕事してて、なかなか休みが取れない世代はこれからどんどんオンラインショップを利用する人が増えそうですよね…^^;
そうでなくても、情報化社会が進んだ今では、「わざわざショップに来て長い時間かけて高いスマホを買うなんてコスパ悪すぎ」って考えがますます広がりそうですよね…。
来店客層の変化でニーズが変わってきてる
じゃあオンラインショップを利用する人が増えても携帯ショップを利用する人ってどんな人なのかって言うと、「お年寄り」や「スマホやITが苦手な人たち」ですよね??
っていうか、現役の携帯ショップ店員さんは、すでお店の来るお客さんが数年前と比べても、お年寄りの人たちがメチャクチャ増えたって実感してるんじゃない??
こういう人たちが求めてるものって商品やサービスの紹介の前に、「使い方」や「ITに関する知識」ですよね^^;
てか、キャリアが提供する商品やサービスって、ある程度ITリテラシーがないと良さがわかんなかったりするもんです。
中にはこういう人たちをカモにして騙すような商売する代理店もあるかもですが…
そんな事やってたらホントに携帯業界は世間から叩かれまくって、まっとうな商売してるショップ店員さんまでどんどん肩身が狭くなるってもんです^^;
これからは契約よりもサポート中心
これからの携帯ショップの需要は販売よりもサポートが中心になると思っています。
具体的なサポートは大体こんなところじゃないでしょうか??
- スマホの使い方全般相談
- 契約内容の見直し
- 故障相談…
ある調査によると、2021年60代~70代のスマホ所持率は6~8割以上。一方で、スマホを持っているけど利用できていない人は60代で2.5割、70代で6割ほど。
参考:モバイル社会研究所
参考:総務省「代理店のあり方について」
こういった市場環境からも、携帯ショップのニーズはこれからどんどんサポート中心になっていくのは間違いないでしょうね。
少子高齢化で将来的に需要がなくなる
これから先10年ほどはスマホのサポートなどで一定のニーズが携帯ショップにあると思いますが、
そこから先10年以降は人口もどんどん減少するし、60代より下の世代は、その頃にはITリテラシーも今よりも確実に養われているともいます。
そうなってくるといよいよ「携帯ショップって必要なの??」って話になってくるかもしれないですね^^;
まぁ、その頃には携帯ショップ含めて街にあるリアルショップは今よりも確実に少なくなっているでしょうがね…。
【携帯ショップの将来】10年後はどうなってる??

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淘汰される代理店と生き残る代理店で二極化しそう
10年後の携帯ショップは今よりも確実に少なくなっていると思います。
でも、総務省的には「携帯ショップはこれからも情報通信のサポート窓口として必要」って考えなので、使い捨てにされないような政策が必要って考えみたいです!!
今後、残っていきそうな代理店は一定の固定客がいて、リピーターもついているような善良な代理店かもしれませんね。
コレを読んでくれいている携帯ショップ店員さんは、一度、自分の働いている代理店がどんな会社なのか見直してみるいい機会かもしれませんね。
今は、わざわざお店に行ってショップ店員さんに聞かなくても、わからないことはググればすぐに調べられる時代です。
これから先、携帯ショップが世間から必要とされるためには、世代問わず、時間をかけてでも行きたくなるような仕掛けが必要かもしれないですね。
まとめ
- ショップ数は減ってきている
- オンライン販売の普及で来店する人も減っている
- 現状キャリアの言いなりになるしか収益を伸ばせない
- これからは販売よりもサポートが中心になりそう
- 少子高齢化でショップの需要は更に減りそう
- 代理店によっては淘汰されるところも出てきそう
もし、今働いている代理店がグレーな販売をしていたり、キャリアからのノルマを達成させるためだけに不正な販売を強いたりするようなところだったら、別の転職先や代理店を探したほうがいいと思います。
