携帯ショップ店員の仕事って病む人多いのかな??と思ったことはありますか??
日頃の接客も大変だし、ノルマノルマで大変な仕事ですよね…。
わたしは10年近く携帯業界で働いていますが、たしかに心を病んで止めていってしまった人たちもいました。
それに、携帯業界はノルマがきつくて長時間労働でブラックなイメージがありますよね。
この記事では、携帯ショップの裏側って本当はどうなのか、辞めていった人たちはその後どんな仕事に転職したのか、辞めたいと思ったらどうしたらいいのかといった方法も紹介します。
この記事を読み終えるころには、今の携帯業界の裏側がわかるのと、自分の働き方について考え直すきっかけを掴めていると思います。
【携帯ショップ店員は病む??】辞めていった人たちの本音とショップの裏側
- 携帯ショップはノルマがきつくてブラック!!
- 携帯ショップは長時間労働でブラック!!
- クレーマーばっかりでブラック!!
携帯ショップの仕事って言われるとこういうイメージがありますよね??
実際ツイッターやネット上でもお客さんの愚痴や販売ノルマの愚痴が目立ちます(笑)
でもこれ、ぶっちゃけどうなのかというと、ホントでもありウソでもあります!!
ノルマがきついってホント??
携帯ショップといえば「きついノルマ!!」「強引な販売!!」「ブラックな労働環境!!」
でも実はこれ、数年前の状況だったりします。
ぶっちゃけ、ここ2~3年は大手キャリアもユーザーに対してガンガン営業を仕掛けていくっていうよりも、長く自社のサービスを使ってもらえるような施策をだしてきています。
代理店評価制度も、もちろん未だに営業指標は見られていますが、これまでにはなかった「顧客満足度」の部分を重要視されているなって感じます。
もちろん今でも強引な販売をしている代理店もあると思いますが、
いままで無理な販売をし続けてきた結果、
消費者センターへの苦情やユーザーからの不満の声がメチャクチャあがってきてしまい、「携帯業界=ブラック」っていうイメージが染み付いてしまいました。
これには国のお偉いさん(総務省)もキャリアに何度か行政指導をしてきました。
それでもなかなか改善が見られない業界全体に、2015年ころからとんでもないニューフェースが現れます。
それが「格安SIM(MVNO)」でした。
この格安SIMの登場で、それまでドコモ、au、ソフトバンクの3社からしか携帯キャリアを選べなかったユーザーは大手キャリアよりも通信費が安くて、無理な営業もされない格安SIMへ流れるようになりました。
これも1つのきっかけとなって、大手キャリアではユーザーをつなぎとめるためにそれまでのゴリゴリな営業から、長く自社を使ってもらえるような方針にシフトし始めました。
なんで、今ではネット上にあるような無理やり商品やサービスを契約させられるような手続きをしちゃうと、まともな代理店だったら普通にシメられます(笑)
キャリアからも注意されちゃうんで、もう昔みたいな無理販をするような携帯ショップって少なくなってきてるんじゃないかなって感じます。
数年前の「実績至上主義!!」みたいな時代だったら、販売台数が足りなかったら会社ぐるみでスタッフがスマホを契約したり、家族名義で契約したり…
っていうのがありましたけど、今これをやったら不正契約で代理店もキャリアからペナルティを喰らったりしますww
なので、ノルマについては昔に比べたら少しクリーンになったんじゃないなって思います。
- 最近のキャリアは長く寺社を使ってもらえるような方向にシフトしている
- 代理店評価も顧客満足を重要視している
- 数年前は営業色が強くてノルマもキツかった
- 今でも一部の代理店では無理販に近いような営業をしているところも
- 台数達成のためのスタッフ契約は不正契約になる
- 今では無理販したらペナルティがある
長時間労働ってホント??
これも最近はいうほど長時間労働ではなくなってきてます。
5~6年前までは1ヶ月に残業時間が毎月50時間超えとか普通でしたけどね(笑)
ちなみに、現在の三六協定(2019年4月施行)では、月の残業時間は45時間、年間360時間までと決まってます。
携帯ショップ以外にもブラックな仕事っていっぱいあると思いますけど、当時のわたしの残業時間は年間500時間は言ってたと思います(笑)
最近は、「働き方改革」の影響や、やっぱり長時間労働が辛くて辞めてっちゃう人が多いっていうのもあって、労働環境は改善されてきてる気はします…。
わたしの会社でも、近頃8時30分までには帰れますし、他の代理店でも遅くても9時までには退勤できるようになってきてます。
ひどいときは午前0時までショップにいましたからね(笑)
わたしが今まで携帯ショップで働いてきて一番びっくりしたのが「定休日」ができたことです…!!
今まで携帯ショップって、年中無休で盆暮れ正月なんかないのが当たり前でしたけど、最近は月1回の定休日が設けられ、年末年始は31日と1日も休ませてくれるようになりました…!!!!
この業界にいる限り一生正月や休めないと思ってたんで衝撃でした(笑)
でもまぁ、残業時間については代理店でだいぶ差があるとは思っています…。
それから、ここ数年で携帯ショップへの来客が減ってきているっていうのも大きな要因だと思ってます。
10年近く携帯ショップ店員やってますが、2~3年でだいぶお客さんは減りました。
新iPhoneも昔みたいに話題にならないし、学割も最近はずーっと1年中同じような割引キャンペーンやってるんでそれほどピークにもなりません。
そもそもオンラインで携帯を買える時代ですし、携帯ショップの需要ってなくなりつつあると思ってます…。
お店に来る人って言ったら平日の昼間は使い方を聞きに来るおじいちゃんおばあちゃんくらいしか来ません…(笑)
- 5~6年前までは残業時間は月50時間は超えてた
- 最近は働き方改革の影響もあって労働環境は改善傾向
- 月1の定休日もあるし年末年始も休めるようになった
- そもそも最近は携帯ショップへの来客が少ない
クレーマーばっかりってホント??
これは携帯ショップに限らずですが、接客業ならどこにでもクレーマーっていると思います…(笑)
どんなに丁寧に親切に接客してもあらを探して文句を言ってくる人っています。
そういう人はまともに相手をしないのが一番です(笑)
でも、ショップに入ったばっかりの新人ちゃんがクレーマーにあたっちゃうとその後のメンタルがやられちゃうっていうのはありますね…。
これはもう本人次第なところがあると思います。
それに、悪質クレーマーはお店判断で出入り禁止できまし、暴れたり騒いだりするような人はおまわりさんに連れて行ってもらえます(笑)
悪質クレーマーはおいといて、クレームの大部分は説明不足だったり、うまく伝わってなかったり、登録ミスだったりするので、事前に防げるように対策を打っておけます。
クレーマーよりも最近しんどいのは高齢のお客さんへの操作説明ですね…^^;
仕方がないとは思いますが、同じこと何回も説明しなきゃいけないし、わかりやすく噛み砕いて教えてあげなきゃいけないし、なにより理解してもらえるまでに時間がかかる…^^;
平日の昼間は操作説明のお客さんだけを対応する…みたいな日もあります。
ぶっちゃけ、スマホの販売を伸ばさなきゃいけない期間だったりすると回転率悪くなるし結構しんどいです。
でも、これからの携帯ショップの需要はスマホの販売よりもこういった操作説明やサポートがメインになっていくでしょうね。
- 携帯ショップに限らず接客業はどこでもクレーマーはいる
- クレーマー対応は慣れるしかない
- ほとんどのクレームは事前に防げる
- 悪質クレーマーは出禁にできる
覚えることが多いってホント??
これはホントです。
特に働きはじめて3ヶ月までが一番大変だと思います…。
携帯ショップ店員は機種の機能や手続方法だけじゃなくて接客マナーや販売ノウハウなど勉強することがメチャクチャたくさんあります。
しかも、ひと通り業務ができるようになっても新しい機種が発売されたらまた覚えなきゃいけないし、新しいプランやサービスもどんどん出るんでその度に勉強しないといけません。
携帯ショップを辞めていった人たちの本音
なんて言われがちですが、最近はいうほど、というより、以前より改善されてきてるなと個人的には思います。
でも、そんな中でもわたしは携帯ショップを辞めていく人をいっぱいみてきました。
会社に伝えてる表向きの理由は「家庭の事情」とか「他にやりたいことができた」みたいな感じが多いですけど、
あとから本音を聞くとこんなことを言ってる人が多かったです。
- 販売方法がえげつなくてついていけなかった
- 長時間労働がツライ
- 接客自体がムリになった
- ショップの人間関係がツライ
- 単純に飽きた
- 精神的に病んだ
販売方法がえげつなくて良心が傷んだ
数年前の代理店評価制度が導入されたばかりの頃は、キャリアも代理店も実績至上主義なところがありました。
他社からのMNP獲得や、や固定回線の契約をメチャクチャ要求されていた頃はとにかく数字数字で、
っていう風潮が強かったです…。
スマホやタブレットの契約だけじゃなく、高額なSDカードの購入やオプション加入が本体代金の値引きの条件にしているお店もありました。
携帯業界の裏側を何も知らないで入ってきて人の中にはこういうグレーな販売方法が自分に合わなくて辞めていった人もたくさんいましたね。
そしてこの頃は、目標実績が足りないと、店舗のスタッフで未達成の商材を契約したりしていました…。
さすがに今ではここまでやると、キャリアからペナルティを受けて営業できなくなっちゃいますけどね。
長時間労働がツライ
わたしが働き始めた2012~2015年ころまでは残業時間月50時間超えとか普通でした。
同期で入社した子達の半分以上が1年以内にやめちゃってますが、その子達の理由で1番多かったのが、
でした…^^;
その頃の携帯ショップは定休日もなかったし、年末年始も年中無休で運営してましたからわたしもこの仕事をしている限り、年末年始は一生休めないものだと思ってました(笑)
最近は営業時間も短縮され、定休日もできたので昔に比べれば労働環境は改善されてきてるかなとは思います。
接客自体がイヤになった
辞めていった人の中には単純に「接客が嫌になった」っていう人もいました。
こういう人たちの中には、もともと接客業が好きなタイプではなかった、というのもありますが
携帯ショップには本当に色んな人がくるんで、常識が通じない人や、別の意味で日本語が通じない人も来ます(笑)
言い方は悪いですが、こういう人たちをまともに相手にしていると、メチャクチャにメンタルが削れるんで接客が好きじゃない人が辞めていってしまうのはムリもありません…。
最初の1~2年は洗礼だと思って個性的なお客さんの対応になれないと、携帯ショップ店員という仕事から脱落することになります…^^;
業務についていけなかった
携帯ショップでの仕事は本当に覚えることがメチャクチャたくさんあります。
ってカンジのモチベで中途で入社してきた人の3分の1は、「自分には向いてませんでした!!」っていって3ヶ月以内に辞めていきました…^^;
覚えること多いし、客には色々聞かれるし、アレ売れコレ売れうるさいし、まぁ気持ちはわかります(笑)
早く業務を覚えて自分で仕事ができるようになりたい!!
っていうモチベがないと1年は続かないと思います…。
職場の人間関係に耐えられなくなった
携帯ショップで長く働いている人で辞めていってしまう理由で多いのがこの「職場の人間関係」ですかね。
同じショップで長く働いている人は、そのお店の店長よりも歴が長かったりする事があります。
店長もずっと同じ店長ではないので、他のお店から異動してきたり、はたまたそのお店の中で昇格したりすることもあります。
そうすると、ベテランさんの中には自分より歴が浅い人が昇格したり、他店から異動してきて自分の上に立つことが面白く思わない人もいるんです^^;
店長とベテランさんのコミュニケーションが上手くとれず、ベテランさんが辞めていってしまったり、逆に店長が異動になるパターンもありました。
その他にも、新卒で入社したけど仕事を教えてくれる先輩スタッフと性格があわなくて辞めていっちゃう人や、店舗内で二股三股して、さんざん引っ掻き回してトラブル起こして辞めてった人もいました(笑)
単純に仕事に飽きた
ベテランさんに多い退職理由で「仕事に飽きた」っていうのもあります。
わたしがいた代理店は、新卒からずっと同じ会社で働いていた人が多かったので「違う仕事に挑戦してみたい。」といった理由でやめていった人もそこそこいました。
そういった理由でやめていった人の中には、カーディーラーに転職した人もいれば、携帯ショップで販売応援に携わる会社を立ち上げた人もいました。
こういう人たちは、ネガティブな理由で退職したわけではないおので、携帯ショップでの経験を活かしてその後も活躍している人が多い印象ですね。
携帯ショップを辞めていった人たちのその後
事務職や工場への転職
接客が嫌になって辞めた人のその後は事務職や工場勤務へ転職することが多かったです。
事務職に転職した人は「携帯ショップ時代よりも給料は下がったけど定時で帰れるのがメチャクチャ嬉しいし、接客しなくていいから精神的にもすごく楽」って言ってました。
給料だけがモチベになるわけじゃないんですね^^;
まぁそれだけ接客業って大変な仕事なわけです…。
IT業界への転職
携帯ショップを辞めた人の中にはIT業界へ転職した人もいました。
もともとITの知識があったわけじゃないそうですが、携帯ショップを辞めてすぐにシステム管理系の仕事に転職し、そこで実務経験を積んで今では在宅でエンジニアの仕事をしてるって人もいます。
この人も携帯ショップでよくあるの無理販みたい売り方や、実績実績って言われるのが嫌で辞めていきましたが、その後は無理なノルマもないしエンジニアはエンジニアで大変なようですが
携帯ショップを辞めて本当に良かったと言っていました。
コールセンターへの転職
携帯ショップを辞めていった人の中にはそれまでの経験を活かしてコールセンター勤務を選ぶ人もいます。
対面での対応よりも、電話越しでの対応のほうがまだ精神的には楽ですからね。
対面だと、お客さん怒ってるし、ヒートアップさせたら何されるかわかんないし、メチャクチャ怒ってる人目の前にいるって結構しんどいですからね…。
でも電話なら、相手も殴ってくるとかないですし、何なら顔もわかんないですしね^^;
ひ○ゆきも携帯電話会社のコールセンターやってたことあるそうですが、クレーム対応しながら通話保留にしてジャンプ読んでたって言ってましたしねww
この話には笑いました(笑)
ほんとにサイコーすぎます(笑)
転職先で一番多いのはやっぱり携帯ショップ【または販売関係】
なんだかんだ、辞めていった人の転職先で一番よく聞くのは「他の代理店の携帯ショップで働いてた」っていうヤツです(笑)
正確に言うと、働きはじめて2~3年以上たった人の転職で一番多いのがこのパターンです。
携帯業界に長くいて、業界の裏側も知って、癖のあるお客さんの対応にも慣れていて、要領もわかっているなら、携帯業界全体が沈まない限り、ぶっちゃけ全国どこでも働けますからね…。
他の業界で新しいこと勉強し直すよりは、転職しやすいっていうのはかなりあります。
転職先が携帯ショップじゃなくても、携帯販売のイベント関連会社への転職をする人もめっちゃたくさんいます。
週末のショッピングモールとかにいるとティッシュ渡されて「携帯どこ使ってますか~??」って聞かれるアレです。
正直、あの仕事は携帯ショップ店員よりも大変だと個人的には思ってますがね^^;
以上、携帯ショップを辞めた人の転職先で一番多いのはやっぱり携帯販売関係だった、っていう話でした(笑)
携帯ショップを辞めたくなったら
普通に仕事してたらどうしても辞めたくなるときって誰にでもありますよね。
ちなみにわたしもずっと辞めたいと思っています(笑)
結論、次にやりたいことが決まっていて先にビジョンまで描けているならすぐに辞めてもいいと思います。
でも、辞めたくても辞められない、働き始めたばっかりだけど続けようかどうか迷っている、ていうことだったらやめる前に次の記事を読んでほしいです。
働きはじめて半年以内の人
働きはじめて半年いない人は「自分にはこの仕事向いていない!!」と決めつけてしまう前に、最低でも1年は頑張ってみましょう。
先の転職のことを考えるなら3年は頑張ったほうがいいですけどね。
正確には、3年ただ頑張るいうよりも、次の転職先に向けてアピールできる経験を3年間で積んでおいたほうがいい、と表現しておきます。
例えばこんな経験を積んでおくとアピールポイントになりますね。
- 営業成績がトップだった
- コンテストに出場できた
- 店長・副店長を経験した
- 後輩育成を任された
働きはじめて数年経ってる人
働きはじめて数年経ってる人で携帯ショップを辞めたいなって思ってる方は、正直今すぐにでも転職サイトに登録して転職してもいいと思いますが…(笑)
そういうわたしも、携帯ショップを辞めたいと思っていてもやめられていない一人ですのであまり説得力ないですよね(笑)
ぶっちゃけ、今の仕事を辞めたくてもやめられない理由って、
「今より給料下がったら嫌だな」とか「辞めてもこの先どうしたらいいんだろ」とか「なんだかんだ仕事の要領はわかっているしな」
みたいな、今の仕事への慣れや、先の見えない将来への不安があるからじゃないですか??
結局、イヤダだイヤだと思いながらもリスクをとってまで今の安定を崩したくないっていうのが辞めたくてもやめられない理由なんですよね。
わたしもそうですからよくわかります(笑)
リスクを取ってでも転職したいと思っている人はもうすでに行動していると思います。
【結論】携帯業界を抜け出すためにはスキルが必要
ぶっちゃけ、わたしは一度携帯業界に染まったら、なにかスキルを身に着けないとこの業界から抜け出すのはかなり厳しいと思っています…。
わたし自身、携帯ショップから他の携帯ショップへ転職していますから、身にしみてわかっています^^;
特別なスキルを何も勉強せず、今こうしてダラダラと携帯業界にどっぷり使ってしまっていますからね(笑)
1回目の転職のときに多少時間とお金を使ってでも自分で稼げるスキルを身に着けておくべきだったと本当に後悔しています\(^o^)/(笑)
なんで、この記事を読んでくれいているあなたには失敗してほしくありません(笑)
この先一生定年まで携帯ショップで働けるとは思っていないので、転職にも役立ちそうで、独立もしやに入るWEBスキルの勉強をはじめました。
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